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2020年7月号

バックナンバー
編集長: 木村蒹葭堂(大坂)

特集.txt - メモ帳
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【特集】渋沢栄一のアンドロイド完成 ・ 初出: 2020年7月

新1万円札の渋沢栄一がアンドロイドで「復活」。深谷の記念館で講義、「金もうけと道徳は…」

2024年度に発行される新1万円札の肖像に選ばれた渋沢栄一の、人間そっくりのアンドロイドが完成し、出身地・埼玉県深谷市の渋沢栄一記念館で公開された。70歳ごろの渋沢が洋装で講演する姿を再現したという。

お札の顔が、しゃべって動く。日本経済新聞によれば、埼玉県深谷市は、同市出身の実業家・渋沢栄一のヒト型ロボット(アンドロイド)が完成したと発表した。70歳ごろの渋沢が洋装で講演している姿を再現したもので、市内の渋沢栄一記念館で7月3日から公開された。 東京新聞によれば、新1万円札の肖像に選ばれた渋沢(1840〜1931)の功績を後の世に残そうと作られたものだ。朝日新聞によれば、「日本資本主義の父」と呼ばれた渋沢のアンドロイドは、「金もうけと道徳は…」と語る。読売新聞(MSN)によれば、身ぶり手ぶりを交えて講義をするという。毎日新聞によれば、今回公開された洋服の姿のほかにも、渋沢の実家「中の家」ゆかりの展示があるそうだ。 わしに言わせれば、渋沢はんのいちばんの教えは「論語と算盤」や。儲けることと、人の道を守ることは、両立できる。いや、両立させてこそ本物の商いやという考えや。わしが浮世草子で書いた町人たちも、銭の話ばかりしとるようで、その実、義理や人情との釣り合いに悩んどった。二百年たっても、商いの悩みは同じなんやなあ。 それにしても、お札の顔になる人を、機械で動かしてしゃべらせるとは、今の世はなんとも大胆や。深谷の町にとっては、これ以上ない客寄せやろう。新しいお札が出るまでの数年、アンドロイドの渋沢はんには、せいぜい稼いでもらわなあかん。 もっとも、本物の渋沢はんなら、アンドロイドを作った費用がきちんと町の役に立っとるか、帳面を見て確かめるはずや。深谷の皆さん、そこだけは抜かりなく頼むで。

#渋沢栄一#アンドロイド#新1万円札#深谷市#論語と算盤#日本資本主義の父
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【特集】東京国立博物館の特別展「きもの KIMONO」 ・ 初出: 2020年7月

信長の陣羽織から光琳の小袖まで。東京国立博物館で特別展「きもの KIMONO」が開幕

鎌倉時代から現代までの着物の歴史を一望する特別展「きもの KIMONO」が、東京国立博物館で開幕した。信長・秀吉・家康や篤姫が着た着物、尾形光琳が描いた小袖などが並ぶ。

着物は、着る人の身分も好みも、その時代の美意識も映す鏡である。時事通信によれば、東京国立博物館で6月30日に開幕した特別展「きもの KIMONO」の報道向けの公開があった。歴史上の著名人が着た着物や、尾形光琳が描いた「冬木小袖」などが並ぶという。 Yahoo!ニュースによれば、会場には、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康や篤姫など、歴史上の人物が身につけた着物のほか、着物が描かれた国宝の絵画も並ぶ。サライによれば、信長の陣羽織から岡本太郎がデザインしたものまで、日本の伝統衣装の歴史を一望できる展覧会で、会期は8月23日までだそうだ。 光琳の冬木小袖は、江戸の材木問屋・冬木家の奥方のために、光琳が白い絹地に直接筆をふるって秋草を描いた小袖である。絵師が着物に絵を描くなど、今で言えば一点ものの誂え品だ。わたしも書画を集めてきたが、身にまとう絵というものは、掛け軸とはまた違った華やかさがある。 着物は、仕立て直され、染め直され、ときに屏風の張り地にまでなって、何代にもわたって使われてきた。だからこそ、数百年前のものが今に残る。捨てずに使い回す知恵が、名品を守ってきたのである。 感染症の広がりで、開幕も遅れての船出となった。どうか無事に会期を終えて、多くの人がこの華やかな布の歴史に触れられますように。

#きもの#東京国立博物館#尾形光琳#小袖#織田信長#特別展
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【特集】縄文遺跡群と土偶人気 ・ 初出: 2020年7月

世界遺産を目指す縄文遺跡群、ネットの地図で周遊を。国宝土偶は「社会的距離」を呼びかけ、合掌土偶の発見者は映画に

世界文化遺産への登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」を紹介する地図やパンフレットが作られた。長野では国宝の土偶が「社会的距離」の目安になり、青森の国宝「合掌土偶」を掘り当てた二人はドキュメンタリー映画に出演する。

縄文の人々も、きっと適度な間を取って暮らしていたにちがいない。長野日報によれば、茅野市尖石縄文考古館は、国宝の土偶「縄文のビーナス」と「仮面の女神」をかたどった像を、2メートルずつ離してロビーに並べた。「私たちを目安にして」と、新型コロナウイルスの感染予防の「社会的距離」を呼びかけているという。 長野日報の別の記事によれば、日本遺産「星降る中部高地の縄文世界」を構成する長野・山梨両県の14市町村にある17施設をめぐり、オリジナルの「御朱印」33点を集める「三十三番土偶札所巡り」が人気を集めている。 北の縄文も、世界遺産への歩みを進めている。東奥日報によれば、青森県など4道県の17遺跡からなる「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録を目指し、国がユネスコに出した推薦書を踏まえた新しいパンフレットができた。陸奥新報によれば、青森県は、県内の8遺跡と周辺の観光地を、インターネット上の地図で紹介している。 土偶を掘り当てた人々の話もある。MSNに載った記事によれば、遺跡の発掘に向き合う人たちを描いたドキュメンタリー映画に、国宝「合掌土偶」を掘り当てた青森県の山内良子さんと林崎惠子さんが出演する。二人は、あの発掘を「奇跡」と振り返っているという。 地面の下で数千年眠っていた土偶が、今は人と人との間合いを教えてくれる。旅に出にくい夏だが、いつか北の縄文の里を、ゆっくり歩いてめぐってみたいものだ。

#縄文遺跡群#土偶#縄文のビーナス#合掌土偶#世界遺産#尖石縄文考古館
▸ 2020-07-06 社会的距離で鑑賞を ”国宝土偶”が呼び掛け(長野日報)▸ 2020-07-06 「御朱印」を集める土偶札所巡り人気(長野日報)▸ 2020-07-06 縄文遺跡群の新たなパンフレット(東奥日報)▸ 2020-07-06 ネット上の地図片手に縄文遺跡周遊を(陸奥新報)▸ 2020-07-06 合掌土偶発掘は「奇跡」/作業担当 山内さん(階上)林崎さん ...(MSN)
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歴史かわら版 ・ 2020年07月

鳥取)戦国山城で大規模建物の礎石が出土 狗尸那城跡

鳥取市鹿野町の戦国時代の山城「狗尸那城」の跡で、大規模な建物の礎石が見つかった。戦国の山城で礎石が見つかったのは鳥取県で初めてとのこと。

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歴史かわら版 ・ 2020年07月

東大寺戒壇院千手堂7年ぶり公開 戒壇堂修理・耐震化に伴い

東大寺の戒壇院戒壇堂が保存修理と耐震化の工事で拝観を一時停止したのに伴い、ふだんは非公開の戒壇院千手堂が7年ぶりに特別公開される。

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歴史かわら版 ・ 2020年07月

一茶、漢詩の掛け軸あった 信濃町の記念館が展示

長野県信濃町の一茶記念館で、大正時代の図録に記録がありながら行方の分からなかった小林一茶の漢詩の掛け軸が展示されている。一茶が漢詩を書いていたとは、ちょっと意外な一面だ。

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歴史かわら版 ・ 2020年07月

キリシタン・山浦玄蕃の「こて絵欄間」発見 米沢で公開、宗教の ...

キリシタンへの迫害を逃れて京都から米沢に移り住んだ公家の子・山浦玄蕃が描いたとされる「こて絵欄間」が見つかり、山形県米沢市で公開されている。上杉家と縁のある人物だそうだ。

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歴史かわら版 ・ 2020年07月

島根)松江城を大解剖 松江歴史館で特別展

松江城天守の国宝指定5周年を記念し、特別展「松江城大解剖 城郭そして城下町」が松江歴史館で開かれている。松江市史の編纂で分かったことをもとに、城と城下町の姿に迫るとのこと。

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歴史かわら版 ・ 2020年07月

アマビエ、人魚のミイラ… 歴博で「驚異と怪異」特別展 姫路

兵庫県立歴史博物館で、特別展「驚異と怪異」が開かれている。コロナ禍で約2か月遅れの開幕となった会場には、オランダの「人魚のミイラ」やメキシコの「虎仮面」、アマビエの図などが並ぶそうだ。

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歴史かわら版 ・ 2020年07月

長崎)被爆瓦や獅子頭など14点が浦上に里帰り 特別展

原爆で壊された直後の浦上天主堂や周辺から集められた獅子頭や瓦の破片など14点を展示する「被爆75周年特別展」が、長崎市の浦上キリシタン資料館で開かれている。

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歴史かわら版 ・ 2020年07月

龍馬生誕の地の近くに新たな龍馬像が完成 駅の愛称は「志の龍馬駅 ...

坂本龍馬の生誕の地の近くにある高知市のJR入明駅に、新しい龍馬像が完成した。駅の愛称は「志の龍馬駅」になったらしい。高知には、桂浜や高知駅前のほかにも龍馬像が増えていく。

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歴史かわら版 ・ 2020年07月

渡辺一郎さん 90歳=伊能忠敬研究家

伊能忠敬の研究家として知られた渡辺一郎さんが、90歳で亡くなった。測量の旅を重ねた伊能忠敬の足跡を、長く追い続けた人である。

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歴史かわら版 ・ 2020年07月

盛岡城の石垣修復着手できず 相次ぐ入札不調で計画見直しも

盛岡市の国史跡「盛岡城跡公園」の石垣の修復工事で、入札の不調が相次ぎ、着手できない状態が続いている。予定価格の超過に加え、工事を請け負える技術者の不足が理由だという。

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投稿狂歌コーナー ・ お題「土偶」

ビーナスと 仮面の女神 二メートル 離れて立てど 仲は変わらず

─ 尖石の二メートル ─

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2020年7月号をお届けします。梅雨の長い夏になりました。西鶴はんは、深谷で完成した渋沢栄一のアンドロイドに、「論語と算盤」の教えを重ねてくれました。 わたしは東京国立博物館の特別展「きもの KIMONO」を担当しました。光琳が絵を描いた小袖の話を書いていると、身にまとう書画というものに、つい心が動きます。芭蕉翁は、社会的距離を呼びかける国宝土偶と、世界遺産を目指す北の縄文遺跡群を紹介してくれました。 かわら版には、狗尸那城の礎石、東大寺戒壇院千手堂の特別公開、「驚異と怪異」展などを並べました。暑さに負けず、どうぞご自愛くださいませ。