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2022年4月号

バックナンバー
編集長: 木村蒹葭堂(大坂)

特集.txt - メモ帳
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【特集】ペルセポリス3D復元と古代帝国 ・ 初出: 2022年4月

ペルシア帝国の都ペルセポリスが3Dで現代に蘇る——「Persepolis Reimagined」の衝撃

GIGAZINEが報じた古代都市3D復元プロジェクト。アケメネス朝ペルシアの宮殿群の全貌と、最新デジタル技術が拓く遺跡体験の衝撃。

古代史ファンや旅の愛好家にとって圧倒的な話題となったのが、GIGAZINEが詳しく取り上げたWeb体験型プロジェクト「Persepolis Reimagined」である。紀元前6世紀末、アケメネス朝ペルシアのダレイオス1世によって建設が開始された壮大なる儀礼の都ペルセポリス。アレクサンドロス大王の東征軍による炎上を経て、長きにわたり荒涼たる石柱のみを残していた巨大遺構が、ゲティ美術館と最新の3Dグラフィック技術の手によって、当時の極彩色の姿のまま緻密に復元された。 利用者は手元の画面を通じて、雄牛の巨像が迎える「万国の門」をくぐり、百本もの円柱が立ち並ぶアパダーナ(謁見の間)や玉座の間を自由に散策できる。かつてオリエント全土を包摂した超大国の建築美や、貢納使節団のレリーフに宿る多様な民族の息吹に直に触れられるのは、デジタル考古学が切り拓いた大きな奇跡といえよう。碑文に刻まれた古代ペルシア語の祈りや、金銀で飾られた壮麗な柱頭のディテールまで丹念に再現されており、時空を超えた旅の臨場感に圧倒される。 かつて杜甫は「国破れて山河あり」と詠み、芭蕉も奥州平泉の夏草に夢の跡を重ねたが、悠久の砂塵に埋もれた古代帝国がデジタルの光の中に鮮やかに立ち上がる光景には、また別の深い感慨が湧く。歴史の遺構を現代に呼び覚ますこの試みは、今後の遺跡保存や歴史教育に新たな地平を切り拓くものとして、大いに注目を集めている。

#アケメネス朝#ペルセポリス#古代史#3Dデジタル復元
かわら版
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歴史かわら版 ・ 2022年04月

「花ひらくフランス絵画」展 静岡市美術館で開催

印象派から近現代にいたるフランス絵画のコレクション展。鮮やかな色彩と光の表現が美しく、西洋近代美術の華麗な歩みを辿れる。

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歴史かわら版 ・ 2022年04月

放送作家の祖・三木鶏郎のラジオ特番、第59回ギャラクシー賞奨励賞を受賞

戦後ラジオの黎明期を切り拓き、数々の名CMソングを世に送り出した三木鶏郎。ニッポン放送の特番ラジオドラマ「音の無い世界へようこそ!」がギャラクシー賞奨励賞に輝く。

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歴史かわら版 ・ 2022年04月

メキシコ革命の英雄エミリアーノ・サパタ、生誕地モレロスの生家を巡る

「南部の大元帥(カウディージョ・デル・スール)」と呼ばれ、農民解放の旗を掲げたサパタ。彼が育ったアドベ造りの生家と博物館の今を現地メディアが詳細にレポート。

今月のこんな人.txt - メモ帳
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今月のこんな人、知っていますか?

ダレイオス1世

「王の中の王」として君臨し、壮麗なる都ペルセポリスを築いたアケメネス朝の偉大なる統治者

紀元前6世紀末、アケメネス朝ペルシアを最大版図へと導き、帝国統治の礎を築いた第3代の王(大王)。即位後に各地で勃発した反乱を鎮定した事績は、名高いベヒストゥーン碑文に古代ペルシア語など三言語で刻まれている。 ダレイオス1世の最大の功績は、広大な帝国を維持するための緻密な行政機構の構築にある。全国を20余りの州(サトラピア)に分け、サトラップ(総督)を配置するとともに、「王の目」「王の耳」と呼ばれる監察官を派遣した。さらに首都スサとサルディスを結ぶ全長約2700キロに及ぶ「王の道」と駅伝制を整備し、金貨(ダレイコス)を鋳造して貨幣経済を促進させた。 儀礼用の新都としてペルセポリスの造営に着手し、世界各地の多様な民族と文化を融合させた壮麗な宮殿群を残した。力による圧政のみならず、被征服民の信仰や慣習を尊重した寛容な統治姿勢は、古代オリエントにおける世界帝国の理想形として後世に語り継がれている。

#ダレイオス1世#アケメネス朝#ペルセポリス#古代オリエント#世界史
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書籍紹介 ・ 『アケメネス朝ペルシア――史上初の世界帝国』阿部拓児著

「王の中の王」が築いた古代帝国の実像に迫る——阿部拓児『アケメネス朝ペルシア』

三大陸にまたがる巨大帝国はいかにして統治されたのか。キュロスからダレイオス、そして落日へ。最新の研究成果を踏まえて220年の興亡を描き出す決定版入門書。

中央公論新社より刊行された阿部拓児氏の『アケメネス朝ペルシア――史上初の世界帝国』は、古代オリエントに燦然と輝く巨大帝国の全貌を、一般読者向けに平易かつ緻密に解き明かした好著である。 アケメネス朝といえば、ギリシア側の史料による「ペルシア戦争の敵国」というステレオタイプや、映画などの暴虐な東洋の専制君主という歪んだイメージで語られがちであった。しかし本書は、楔形文字史料や考古学の最新成果を丹念に紐解き、被征服民の宗教や伝統を重んじた多元的で寛容な統治システムを浮き彫りにする。 建国者キュロス大王によるバビロン解放、ダレイオス1世が整備した「王の道」と官僚制度、そしてペルセポリスに刻まれた各地の使節団レリーフが語る帝国の内実。本書は9人の王たちの個性的な治世を軸としながら、アレクサンドロス大王による滅亡までの220年間を生き生きと活写する。 デジタル技術による遺跡復元が話題となる今、その背景にある歴史の重みと帝国の息吹を深く味わうために、ぜひ手元に置いておきたい一冊である。

#アケメネス朝#古代オリエント#中公新書#阿部拓児#歴史書
投稿狂歌.txt - メモ帳
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投稿狂歌コーナー ・ お題「ペルセポリス3D復元を見て」

在りし日の 宮殿くぐる 万国の 門を抜け出で 春の長閑さ

─ 難波の古筆 ─

編集後記.txt - メモ帳
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2022年4月号をお届けいたします。春のうららかな陽気とともに、今月は時空を超えた歴史の旅をたっぷりとお届けいたしました。3Dデジタル復元によって現代の液晶画面に蘇った古代アケメネス朝の都ペルセポリス。ダレイオス1世が築いた壮麗な宮殿群の迫力には、海を越えた大坂の町衆もただただ息を呑むばかりでございます。関連書籍としてご紹介した新書を片手にバーチャル散策を楽しめば、往時の帝国の息吹がより一層身近に感じられることでしょう。また、戦後ラジオの黎明期を切り拓いた三木鶏郎の功績や、メキシコ革命の英雄サパタの足跡など、古今東西の多彩な人間ドラマが揃いました。春風に誘われ、古の都へ思いを馳せるひとときをお楽しみいただければ幸いです。